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マーケティングオートメーションのシナリオの設計活用例(ストーリー型)

マーケティングオートメーションのシナリオ機能の設計活用例として、ストーリー型のシナリオを紹介します。

マーケティングオートメーションのシナリオ活用例

マーケティングオートメーションのシナリオ機能を活用して、業務効率よく事業の売上を高めている企業が増えてきました。当社のマーケテイングオートメーションの導入成功事例の取材を重ねる中で、マーケティングオートメーションのシナリオ設計には、4つの成功パターンがあることがわかってきました。

本記事では、ストーリー型のマーケティングオートメーションのシナリオ活用例についてご紹介します。

マーケティングオートメーションのシナリオ機能の知識を深めたいなら
マーケティングオートメーションのシナリオ機能をわかりやすく「マーケティングオートメーションのシナリオ機能とシナリオ設計とは?一番かりやすい入門編」で説明しております。シナリオ設計を考える3つの要素など、シナリオ機能やシナリオ設計について整理しました。あわせてごらんくださいませ。

その他のシナリオの設計活用例は、以下のリンクからご覧になれます。
マーケティングオートメーションのシナリオの設計活用例(ドリップ型)

ストーリー型のシナリオの概要

マーケティングオートメーションのストーリー型のシナリオでは、シナリオ設計こそ非常にシンプルなものの、一連のコンテンツは受信者の購買行動や感情を動かす「物語」のような役割を持っていることが特徴です。そのため、このタイプのマーケティングオートメーションのシナリオをストーリー型と名付けました。

イベント前にファン度をあげるシナリオの設計活用例

ある不動産のマーケティングオートメーションのシナリオ設計活用例をご紹介します。個人向けの住宅販売を手がけている企業で、住宅展示場への集客、個別相談会などの各種イベントを通じて、商談となりそうな見込み客を探す販促・営業活動を展開しています。

シナリオ設計活用の目的

マーケティングオートメーションのシナリオ設計では、イベントを忘れずに足を運んでいただけるような仕組みづくりと、イベントでより確実に商談につながるためのリードナーチャリングを目的としていました。

イベントに足を運んでいただける仕組みづくりのセグメンテーションは、新規のお客さまが中心となります。そのため、マーケティングオートメーションのシナリオ設計では、イベントに足を運んでいただく前に、信頼関係を構築する工夫をしました。

新規開拓の顧客獲得では、信頼関係の構築が欠かせません。お客さまは信頼できる業者から商品を買いたいと思っています。初めて会う業者には、常に不安がつきまといます。こうした不安をできるだけマーケティングオートメーションのシナリオを通じたメールにて、取り除こうと考えました。

この一連の作業を、マーケティングオートメーションのシナリオで自動化しました。たった1人の担当者が兼任で実現しました。

MAのシナリオの設計概要

非常にシンプルなシナリオ設計で、マーケティングオートメーションのシナリオ機能にて、3つのメールをイベント前に自動で送っています。

シナリオ設計の最初のメールで、自社商品の理念を説明します。お客さまが自社の理念に共感していただけることを目的としています。

最初のメールから数日後に、事例とお客さまの声に関するコンテンツを、マーケティングオートメーションのシナリオ機能にて届けます。強い理念を持つ住宅にお客さまが共感していただいているさまをお届けする役割を演じています。

シナリオ設計の2通目のメールで共感していただいたお客さまが来場していただくため、モデルハウスを目で見ていただくだけで商談につながりやすくなります。

最後の3通目のメールでは、より確実にイベントにご来場いただけるための、リマインダーの役割をしています。

このシナリオ設計活用例の要点

このシナリオの活用例は、シナリオの分岐がないシンプルな設計です。シナリオの設計の中でも、届ける情報に工夫をしていることが特徴です。

マーケティングオートメーションのシナリオは、イベント来場登録をしていただくことがトリガーとなり起動します。起動後は、自社の理念、顧客の声、イベントのリマインダーと分岐のないシンプルなシナリオ設計で、より購買意欲を刺激されたお客さまが、より確実にイベントにご来場していただける工夫をしています。

お試し期間に対するシナリオの設計活用例

次に紹介するマーケティングオートメーションのシナリオ設計活用例は、あるクラウドサービスの無料お試し登録をいただいたお客さまを購入につなげる目的でつくられています。

シナリオ設計で取り組んだ事業課題

クラウドサービスでは、30日などのある一定の期間の無料お試し期間があります。無料お試し期間には、クラウドサービスのログインアカウントを発行して、利用者は、実際の使い勝手や機能の評価をします。

無料お試し期間から本申込へのコンバージョンは低く、その上、クラウドサービス事業者からお客さまになかなか取れない状態にありました。お客さまの利用を促進すると同時に、お客さまとのコミュニケーションを取る仕掛けを、担当者の業務負荷を増やさずに実行するためには、マーケティングオートメーションのシナリオ機能を設計し活用することが不可欠でした。

シナリオ設計活用例の概要

クラウドサービス事業者では、非常にシンプルなシナリオ設計の活用をしています。無料ログインアカウントの発行時に、シナリオを起動します。

初日には、サービスメニューの全体概要のガイドをシナリオで送ります。10日後に事例の紹介。そろそろ30日が近くなる25日後に、無料期間終了のお知らせが届きます。

このマーケティングオートメーションのシナリオは、シナリオ分岐が無いシンプルな設計です。全てのメールはシナリオ機能で自動的に送っています。

シナリオ設計活用前は、無料アカウント発行日から数日後に、サポート担当者がメールを送っていましたが、シナリオを使い始めてからは、サポート担当者の負担が大幅に減りました。しかし、ゼロにはなりませんでした。

マーケティングオートメーションのシナリオ設計でねらった通り、利用者からの返信があるため、サポート担当者は返信に対応しなくてはなりません。メールでのコミュニケーションが発生したことは、このクラウドサービス事業者にとっては好材料です。これまで多くの無料アカウント利用者は、連絡が取れないまま無料期間が終わっていたからです。

マーケティングオートメーションのシナリオを設計・活用することで、無料アカウント利用者とコミュニケーションが取れるようになりました。

このシナリオ設計活用例の要点

マーケティングオートメーションのシナリオ機能を設計・活用することで、サポート担当者のメール送信し忘れを防ぐと同時に、業務負荷の軽減につながりました。

シナリオの目的は、お客さまからの返信をいただくことで、お客さまとのコミュニケーションが取れるようになり、無料利用から本利用への新規契約数が導入前の2.5倍になりました。

さいごに

マーケティングオートメーションのシナリオ設計活用の事例は、当社の「マーケティングオートメーション導入成功事例」がご参考になります。あわせてごらんくださいませ。

当社では、定期的にマーケティングオートメーションのセミナーを開催しております。ご興味がございましたら、ぜひご予約くださいませ。