バンドワゴン効果とはー用語の解説と活用例

2013年12月03日

バンドワゴン効果はマーケティングのあらゆる活動の背後にある現象です。バンドワゴン効果をご存知でしょうか?

実はバンドワゴン効果は、60年以上も前にアメリカの経済学者が提唱した現象ですが、今でも基本的な骨子があらゆるところで通用しています。

バンドワゴン効果はマーケティングだけでなく、政治や経済でも幅広く適応できます。

今日はバンドワゴン効果の概要と、その適応例・応用例について説明します。

バンドワゴン効果とは?

バンドワゴン効果とは、消費者の外部性に関する効果で、自分のまわりの流行りの製品やサービスが、とっても欲しくなる現象をさします。流行りの範囲はさまざまです。世界でも自分の周囲だけでもバンドワゴン効果をみることができます。

「外部性」とは、自分自身の中で購買意欲を高める動きをしなくても、他人(外部)の効果によって購買意欲が高くなることを指します。外部からの影響が大きく働いているため外部性と呼ばれています。

バンドワゴン効果は、今から60年以上も前にアメリカの経済学者(ハーヴェイ・ライペンシュタイン氏)が提唱した現象です。今でも十分に通用しているのは驚きですね。

さて、さっそくいくつかのバンドワゴン効果の例をみていきましょう。

バンドワゴン効果の政治での例

バンドワゴン効果の最もよく知られている例が選挙の投票行動です。

選挙では、マスメディアなどが選挙の予測報道をします。その結果、優勢とみられる候補者や党に投票が集まりやすくなります。みんなが投票するから、自分も・・・・という心理が働くことが原因と考えられています。

特定の党や立候補者を支持していない場合には、特にバンドワゴン効果が大きくなる傾向にあります。

参考までに、優勢ではない特定の党や立候補を支持している場合、優勢と報道されている党や立候補者により投票したくなくなります。この効果はスノップ効果と呼ばれています。

バンドワゴン効果の例(ビジネスや経済)

ビジネスや経済では、バンドワゴン効果の例はあちこちでみかけます。流行している商品は、ほぼバンドワゴン効果が適応できると言っても過言ではありません。

街を歩けば行列のできるお店をみかけます。これまで知らなかったお店でも、なんとなく自分も言ってみたいと思うのではないでしょうか。その上、友達との会話の中にそのお店の名前が出てくれば、そのお店に自分自身が行くのも時間の問題でしょう。このような心理はバンドワゴン効果がはたらいた結果です。

流行りのファッション、流行のドラマ、売れ筋No.1の本など、バンドワゴン効果で説明がつく売れ筋商品は数多く市場に存在します。

バンドワゴン効果とソーシャルメディア

バンドワゴン効果とソーシャルメディアバンドワゴン効果のここまでの説明で、「ソーシャルメディア」を連想したヒトは少なくないでしょう。FacebookやTwitterで、みんなが特定の商品を買ったり、特定の話題について触れていれば、自分自身もそれに興味・関心をいだきます。

例えば、Facebookで多くの人が、おでんや鍋を食べている写真を投稿していたら、なんとなく自分も食べたくなりませんか?特に寒い時期には大きな効果となります。

これまで知らなかった話題・店・本や雑誌・グッズなど、ソーシャルメディアで多くのヒトが支持している場合は、たとえ自分が知らないモノでも興味・関心が湧いてきます。特に、知人や知り合いが発信している情報の場合は、バンドワゴン効果が大きくなる傾向にあります。

企業がソーシャルメディアを重要視している背景にはバンドワゴン効果があることは確実ですね。

バンドワゴン効果をマーケティング活動に応用する

バンドワゴン効果は企業には無視できません。オンラインだけでなく店頭でも今や、「売れ筋No.1」、「ロングセラー商品」などのキャッチをつけるのは当然になりました。先ほどの政治の例と同じく、特定の支持がなければ、このようなキャッチに流されてしまうのです。

飲食店などで、当店の売れ筋No.1をメニューで見て、「とりあえず」頼んでしまったことはありませんか?

企業はマーケティング活動の一環として、バンドワゴン効果を狙っています。「売れ筋No.1」というキャッチははまさにバンドワゴン効果を狙ったマーケティング施策です。

最近の企業のマーケティングでは、商品の単純な認知に加えて、「私」が支持していることをブログやソーシャルメディアで拡散することにより、より多くの消費を狙う活動に各社とも積極的です。

しかしながらバンドワゴン効果を狙った行き過ぎた企業のマーケティングも散見されます。あるランキングサイトでのサクラ書き込みや、店頭でのサクラ行列、芸能人のブログでの宣伝(ステマ)、Facebookの「いいね」の販売、などは決してバンドワゴン効果を使ったマーケティングの決して良い例とは言えません。

このような行為が発覚すると、その企業の信頼度が下がりバンドワゴン効果が小さくなります。その結果、企業や商品ブランドへ大きな影響を及ぼしますので注意が必要です。

まとめ:バンドワゴン効果

バンドワゴン効果はマーケターなら知っておきたい現象です。特に消費者マーケティングでは、あらゆるところで活用されています。

バンドワゴン効果そのものは60年以上も変わらない現象ですが、先に説明した「外部性」が年々大きく変化しています。特に最近ではソーシャルメディアです。

企業のマーケティングでは、「外部性」の仕組みと効果を十分に把握した上で、最適なマーケティング活動を展開することが非常に重要です。