マーケティングオートメーションと名刺管理ツールの連携は、マーケティングオートメーション活用のテッパンとも言えます。マーケティングオートメーションの成功事例をみても、多くの企業でマーケティングオートメーションと名刺管理ツールの連携をしています。
マーケティングオートメーションと名刺管理ツールの連携について
マーケティングオートメーションと名刺管理ツールとの連携の概要について説明します。
名刺管理ツールと連携するメリット
マーケティングオートメーション「Kairos3」のお話をお客さまとさせていただく際に、以前よりも名刺管理ツールをご利用いただいているお客さまが多くなったと感じます。
名刺は営業担当者がお客さまからいただいても、その名刺情報はあまり社内で共有されることなく、営業担当者の机の中に眠っていることがあります。
名刺交換をして過去に一度でも接触できているお客さまは、自社のこと、製品のことを少しでも覚えていただいているため、完全な「新規」のお客さまに比べると、名刺は商談になりやすい傾向にあります。
中小企業の社長さんが、自分の手元にある名刺を新人の営業担当者に「これ、少しでも役立つかもしれないから電話してごらん。ただ、ほとんど商談にならないと思うけど」なんて渡した名刺から、新人営業担当者がサクサクとアポを取得し、成約にいたった、という話はよく耳にします。
マーケティングオートメーションを使って、上の例の新人営業担当者の代わりとして活用します。まず、名刺管理アプリを活用して営業担当者が獲得する名刺をデジタル化します。デジタル化した名刺をマーケティングオートメーションに取り込むことで、いつでもお客さまにメールで連絡取れるようになります。この状態から、マーケティングオートメーションでメールマーケティングをするわけです。
マーケティングオートメーション「Kairos3」と名刺管理ツールを連携して名刺情報を取り込み
マーケティングオートメーションへ名刺管理ツールからの名刺情報の取り込みは、とてもカンタンにできます。まずはAPIキーを事前に設定して連携設定しておけば、ほとんどワンクリックで名刺管理ツールから「Kairos3」に名刺情報を引き渡すことができます。
マーケティングオートメーションと名刺管理ツールの連携についてくわしくみていきましょう。
マーケティングオートメーション「Kairos3」と名刺管理ツールとデータ連携する手順
マーケティングオートメーション「Kairos3」にて、各種名刺管理ツールから取り込んだ名刺を活用する流れを説明します。
マーケティングオートメーションと名刺管理ツールの連携設定
マーケティングオートメーション「Kairos3」と各種名刺管理ツールとの連携は、それぞれのツールの管理者が設定します。通常のクラウドサービスにおいて、このような連携設定は、ツールの管理者権限を持つユーザーに限られています。
マーケティングオートメーション「Kairos3」、名刺管理ツールのそれぞれの管理者にあらかじめ必要となるAPIキー、設定の権限などをいただいておきましょう。
マーケティングオートメーション「Kairos3」と名刺管理ツールとの連携は、「Kairos3」の名刺連携機能(無料)を「ON」にして、名刺管理ツールのAPIキーを入力すれば完了です。
名刺管理ツール側は、「Kairos3」から名刺を取り込む担当者のログイン権限でAPI連携を使えるよう設定しておきます。
名刺情報をマーケティングオートメーション取り込む
名刺管理ツールからすべての名刺をマーケティングオートメーションで取り込むこともできますし、自分が保有する名刺だけをマーケティングオートメーションに取り込むことも可能です。下図は、マーケティングオートメーション「Kairos3」の名刺管理ツール連携の取得名刺選択画面です。
名刺の取り込みは、ほとんど一瞬で終わります。1,000枚くらいの名刺情報の取り込みも、わたしが試したところ1分もかからずに終わりました。次からは、マーケティングオートメーションに名刺管理ツールから取り込んだ名刺の活用方法にふれていきます。
名刺管理ツールで取り込んだリード情報をマーケティングで活用する
名刺管理ツールから取り込んだ名刺情報は、リードの最新の部門や連絡先などの情報を得られるだけでなく、リード情報として間違いがとても少なくなることが特徴です。最近の名刺管理ツールは、実際に人が名刺と名刺から取り込んだ情報を比較するなど、名刺の識字率が非常に高くなっています。
展示会で獲得した名刺情報の取り込み
名刺管理ツールのスマートフォンアプリアプリをつかうと、スマートフォンで名刺を写真でとりこむことで、名刺情報のデジタル化ができます。スマートフォンで名刺管理ツールに取り込んだ名刺は、マーケティングオートメーションにも取り込むことができます。
名刺管理ツールを使って展示会終了後すぐに、マーケティングオートメーションからサンクスメールを送ることができるようになります。展示会の来訪者は、数多くのブースに立ち寄り多くの情報を収集するため、できるだけ早くサンクスメールを送って、お客さまに印象づけることができます。
名刺を一括でデジタル化する方法として、データ入力業者に頼むなどの方法もありますが、費用も時間もかかります。スキャナなどを活用して、名刺管理ツールにて多数の名刺を一括で取り込む方法もあります。
セミナーの出欠管理で名刺管理ツールを活用する
マーケティングオートメーション「Kairos3」では、セミナーの出欠管理も可能です。「Kairos3」の画面から、それぞれの出席者に対して「出席」「欠席」を振り分けることもできますが、多人数が参加するセミナーでこの方法を使うと、受付で長い列ができてしまいます。
お客さまから名刺をいただいて、その名刺を名刺管理ツールでスキャンすることで、マーケティングオートメーション「Kairos3」において、特定セミナーの出席者・欠席者の管理をすることができます。
セミナー開催後すぐに、マーケティングオートメーションから出席者だけにお礼メールを送ることができます。また、セミナー欠席者には、別のセミナーのご案内をさしあげることで、ビジネス機会の損失を防ぎます。
営業からの個別メールでメールの反応率を高める
マーケティングオートメーションのメール配信には、差し込み機能があります。ツールが指定した特定の文字列を、顧客情報と置き換えて、メール配信をします。
名刺管理ツールをつかって、名刺情報に加えて、営業担当者情報をマーケティングオートメーションで管理すれば、メルマガのような一斉配信のメールでも、差出人に受信者を担当する営業担当者名、文中に営業担当者の名前、文末に営業担当者のメール署名などを差し込むことができます。
マーケティングオートメーションを使った一斉配信メールであるにもかかわらず、営業担当者が個別に送ったメールのように見せかけることができます。
個別に送ったメールは、一斉配信のメールに比べると、メール受信者の反応がよくなることが知られています。詳しくは、のちほど紹介するマーケティングオートメーションと名刺管理ツールを活用した成功事例でみていきましょう。
マーケティングオートメーションと名刺管理ツールを連携した事例
名刺管理ツールとマーケティングオートメーションを連携することで、成果をあげる企業がふえてきています。
事例1:サービス・コンサルティング業でメルマガから商談を創出に成功
マーケティングオートメーションをつかって、名刺管理ツールから取り込んだお客さま情報や、お客さまを担当する営業情報をメールに差し込むことで、私信のようなメール感をかもしだし、お客さまからのご返信をいただけるようになりました。
お客さまからのご返信がきっかけで、商談につながることも少なくありません。サービス業やコンサルティング業など、取り扱う商材が「無形」の場合にとくに有効です。
参考となるマーケティングオートメーション導入成功事例
https://www.kairosmarketing.net/marketing-automation/showcase/fusion
事例2:中小企業や製造業などワンマン社長の名刺を活用
中小企業を中心に、社長や役員が1人で営業している会社もすくなくありません。こうした会社では、社長が10年以上に渡って交換した名刺が社内に眠っています。社内で眠る名刺を、名刺管理ツールでデジタル化し、マーケティングオートメーションに取り込みます。
マーケティングオートメーションでメルマガを送るだけでも、返信をいただけたり、電話をいただいて商談に発展することもすくなくありません。
社長や営業担当者の名刺は、名刺管理ツールでデジタル化して、マーケティングオートメーションで常時取り込んでおくと、事業機会を最大にできます。
参考となるマーケティングオートメーション導入成功事例
https://www.kairosmarketing.net/marketing-automation/showcase/samps
事例3:精度の高いセグメンテーションにつなげる
名刺管理ツールをつかって営業担当者がお客さまからいただく名刺を常にデジタル化することで、マーケティングオートメーション内の顧客情報が正確になります。当然、名刺管理ツールとマーケティングオートメーションの連携できていることが前提です。
会社名も正確になります。(株)、諸略名称、など、マーケティングオートメーション内の会社名にどうしてもゆらぎが出てしまいます。これを名刺管理ツールで読み込んだ名刺情報を活用して、名寄します。
会社名が正確になることで、お客さまのセグメンテーションが正確にできるようになります。メールは配信先を分類するだけで、セグメンテーションをしたマーケティングができる、非常に手軽かつ強力なツールです。
参考となる参考となるマーケティングオートメーション導入成功事例
https://www.kairosmarketing.net/marketing-automation/showcase/senshukai