ビジネスの現場では、プレゼンテーションの機会が増えています。商品案内や製品発表などのプレゼンテーションの機会では、良いプレゼンテーションが求められています。似たような商品があふれた市場では、お客さまに自社の製品の良さがしっかり伝わらなければ、全く売れません。
プレゼンテーションをする機会は社外だけに留まりません。多くの企業では、既存のビジネスを伸ばすだけでなく新規事業の立ち上げをしながら、会社の継続的な成長を支えます。新しい事業の可能性やアイデアを訴える社内プレゼンテーションの機会も増えてきました。
プレゼンテーションの機会が増える中、プレゼンテーションを上手にこなすことは、ビジネスでは当然必要なスキルです。あなたが良いプレゼンテーションをこなすためには、まずはプレゼンテーションの本質を知らなくてはなりません。つまり、プレゼンテーションにはどのような要素があるかを十分に理解する必要があります。
【ワンランク上を目指すビジネスパーソン向け資料】
ビジネスを前進させたり、戦略立案に必要な厳選された25のフレームワークをまとめました。
プレゼンテーションの構成要素
良いプレゼンテーションとはいったいどのようなものでしょうか?そして、何をもって良いプレゼンテーションと言えるのでしょう?
実は、プレゼンテーションは大きく2つの要素に分けられます。
プレゼンテーションは、プレゼンテーションで伝えるメッセージ、すなわち「コンテンツ」と、そのコンテンツを相手や聴衆に伝える「デリバリー」に分けて考えることができます。
コンテンツは、さらに視覚的な要素「ビジュアル」と、プレゼンテーションの論理構成や流れを示す「ストーリー」に分けられます。
プレゼンテーションの機能を注意深く見れば、プレゼンテーションそのものは「ストーリー」、「ビジュアル」、「デリバリー」の3つの要素に分解できることがわかります。この3つに注意を払えば、説得力がある魅力的なプレゼンテーションが実現できます。
プレゼンテーションの流れを決める「ストーリー」
プレゼンテーションのストーリーは、プレゼンテーションの論理構成そのものです。
プレゼンテーションでは、あなたの主張や言いたいことを、相手(聞き手)にわかりやすく伝えます。わかりやすいプレゼンテーションには、必ず明確なメッセージがあります。
プレゼンテーションのストーリーは、明確にされたメッセージがきっちりと論理的(ロジカル)に説明されるような流れであるべきです。あなたのプレゼンテーションのメッセージが、しっかりと裏付けされた根拠や論拠に支えられて構成されていると、分かりやすいプレゼンにつながります。わかりやすいプレゼンテーションでは、メッセージが理解しやすく、聴講者の記憶に残りやすくなります。
プレゼンテーションのストーリーは、営業などのビジネス現場では欠かせません。
参考 お客さまを納得させる製品紹介プレゼン資料の構成に入れるべき5つの項目|カイロスのマーケティングブログ
プレゼンテーションを視覚的に補助する「ビジュアル」
プレゼンテーションのビジュアルは、あなたのメッセージを伝える補助的なツールです。
プレゼンテーションの中で伝えたいメッセージをチャートにして、複数の事象の因果関係を明確にしたり、データをグラフにしてメッセージを支える論拠を述べたりします。プレゼンテーションの最中では、聴衆の目にビジュアルが飛び込んでくるため、メッセージを支えるツールとして有効です。その反面、プレゼンテーションの相手や聴衆にとってわかりやすく、頭の中に鮮明に残るようなビジュアルであるよう工夫が必要です。
参考 パワーポイントでプレゼン作成力をグッと引き上げる7つの秘密|カイロスのマーケティングブログ
わかりやすく臨機応変に伝える「デリバリー」
プレゼンテーションの「デリバリー」は、あなたがプレゼンターとしてプレゼンテーションを実施することです。
プレゼンテーションに定められた時間内に、ストーリーとビジュアルを活用して聴衆にコンテンツを通じてあなたのメッセージの理解を深めます。
プレゼンターは、声の大きさやボディランゲッジ(身振り・手振り)を活用しながら、聞き取りやすくかつ聴衆を飽きさせないプレゼンテーションをします。聴衆の注意をひきつけるための声の大きさやトーン、話すスピードの工夫はプレゼンテーションの効果的な演出に有効です。
また、プレゼンテーションの最後に質疑応答が設定されていることもあります。質疑応答では、聴講者からの質問を通じて、今回のプレゼンテーションであなたが伝えたかったメッセージをきっちり締めくくることが求められます。
ワンランク上のプレゼンテーションのデリバリーでは、今回のあなたのプレゼンテーションの次の導入部にまで触れたいものです。そして、あなたのプレゼンを聞きに来た聴衆が、質疑応答を通じて、あなたの話をもっと聞きたい、次のサービスはあなたに依頼したい、と思って頂ければ最高です。「次」を想定してプレゼンテーションすることが「デリバリー」の究極的なゴールです。
さいごに|良いプレゼンテーションのコツ~3つのプレゼンテーションの構成要素をおさえる
良いプレゼンテーションをするために考える際におさえるべき3つのポイントについて解説しました。たった3つですが、この3つのテーマは良いプレゼンテーションをする上で大変重要です。
プレゼンテーションは準備が9割と言われることあります。ここで紹介した良いプレゼンテーションの3つのコツを、あなたのプレゼンの前に十分に練ってみましょう。その努力が良いプレゼンにつながります。