パレートの法則をあなたの仕事で活用するために覚えておきたいこと

2015年10月29日

パレートの法則は、ビジネスやマーケティングで広く利用されています。パレートの法則は「80:20の法則」や「2:8の法則」とも呼ばれることもあります。

パレートの法則は、元々経済学者が発見した法則です。現在では、経済学だけでなくビジネスでもマーケティングでも幅広く活用できる法則であることがわかっています。

パレートの法則を覚えて、マーケティング業務の中で活用できると、仕事の効率がグッとよくなります。

1.パレートの法則とは?

パレートの法則は、2:8の法則と呼ぶことがあります。

パレートの法則は、何らかの2割のリソースで、全体の8割を生み出している分布の相関、つまりばらつきの状態を示します。

パレートの法則が示すバラつきの状態は仕事でも私生活でもよく見かけます。パレートの法則にみるこの分布状態から、パレートの法則は2:8の法則などと呼ぶことがあるわけです。

パレートの法則とは
ある事象のばらつきが2割と8割に分布しているばらつきの状態をさします。

パレートの法則は必ずしも正確に2:8には分布していないけれども、おおむねこのようなばらつきの傾向である事象もパレートの法則として取り扱っています。

パレートの法則をマーケティングの現場で活用するためには、この分布の傾向をうまく利用して、起こりうる現象の原因をいち早く見つけて、マーケティング業務を効率よく進めることがポイントです。

さて、次にパレートの法則の例を紹介します。

2.パレートの法則の例

パレートの法則の有名な例には、次のようなものがあります。

パレートの法則の主な例

  • Webサイトは、2割のページに8割のアクセスが集中する
  • 売上げの8割は、全体の2割の顧客で占めている
  • 売上げの8割は、全体の2割の製品で占めている
  • あるソフトウエアの利用者の8割は、全体の2割の機能しか使っていない
  • 勤務時間の2割で、アウトプットの8割を実現している
  • あなたの身の回りで他にもパレートの法則に当てはまるものがありますか?

    3.パレートの法則をマーケティング業務で活用する

    パレートの法則は、分布状態です。とある少数(2割)が、大多数(8割)を占めるといった状態をしめします。パレートの法則の分布状態をマーケティング業務で活用できれば、仕事の生産性はずっと高くなるでしょう。

    3-1.パレートの法則の2割を占める部分に着目する

    パレートの法則をマーケティング業務で活かすためには、まずはパレートの法則の2割をしめる要素を探す方が効率が良いといえます。

    パレートの法則の2割を占める部分から探し出す理由は、パレートの法則の8割部分を占める部分を探すよりも早く見つけ出せる可能性が高いからです。

    例えば、上位2割の顧客に着目して、それが8割の売上げを占めているか確認します。顧客全体のデータから分析するよりも、調査や分析の時間を短くできます。

    パレートの法則をマーケティング業務で活用するためには、常にパレートの小数部分に着目して、それが大多数を生み出す現象かどうかを確認します。

    3-2.パレートの法則が成り立っている理由を考察する

    パレートの法則をマーケティング業務で活用するために、次に重要なことは、該当する事象にパレートの法則が成立する理由を考えます。

    単にパレートの法則が成立することを発見するだけでは、マーケティングの仕事のアウトプットとは言えません。

    パレートの法則が成り立つ理由を考えることではじめて、マーケティング業務にパレートの法則を活かすことができます。

    パレートの法則を使って考えるべきポイント

  • 2割のお客が8割の売上げを占める理由は?2割の製品で8割の売上げを占める理由は何か?
  • あなたの勤務時間の2割で、あなたの仕事全体の8割のアウトプットを生み出しているとしましょう。確かにパレートの法則が成り立っています。

    パレートの法則が成立している理由、つまりどうして2割の時間だけでおおよそ8割のアウトプットを生み出せるかが分かれば、2割以外の時間にもそのポイントを適応すれば、あなたのアウトプットがもっと増えたり良くなったりするでしょう。つまり、パレートの法則が成り立つ理由を見極めることで、マーケターとしての仕事のパフォーマンスが改善します。

    4.パレートの法則を応用して高いアウトプットをめざす

    パレートの法則は、まだまだマーケティングに活用できます。

    先ほど、最初にパレートの法則の少数部分に着目しましたが、続いては多数部分に着目します。例を取ると、パレートの法則が成り立つ、2割のお客様から8割の売上げがあがっている場合を考えてみましょう。

    パレートの法則が示すように、上位2割のお客さまが全体の8割の売り上げを占めるわけですから、事業で言えば上位2割のお客さまに経営資源を集中する戦略をとるべきです。

    この方法は、事業効率をよくすることは可能ですが、事業の拡大はあまり望めません。つまり、既存の上位2割のお客さまに経営資源を集中すれば、新規顧客開拓のチャンスを増やすことができません。

    拡大をねらうためには、パレートの法則の2割のお客様ではなく、8割のお客様に着目します。

    例えば、あなたの取り扱う商材がサービスであればその内容を変更し、製品であればオプションを変更するなど、8割の見込み客からの売り上げをアップするさまざまなアプローチを試みましょう。

    Webサイトであれば、訪問者の多い上位2割のコンテンツをそのままにして、残りの8割のコンテンツに変更を加えることができます。

    これらのアプローチでは、パレートの法則の少数が大多数のアウトプットを生み出すため、少数を現状維持しておけば安定して結果を得ることができます。そして、パレートの法則の残りの8割の部分を試行錯誤して、もっと多くのアウトプットを目指します。

    リスクを最小限におさえて、より大きなアウトプットを目指すことは、マーケティング活動の基本です。

    5.さいごに

    パレートの法則は、よくみかける事象の分布の状態を示しているにすぎません。

    パレートの法則の分布の状態を利用して、マーケティングのアウトプットや業務を効率的にしたり、新しいアプローチの模索を少ないリスクで実現したりすることを第一の目標としてみましょう。

    マーケティングの仕事の中でパレートの法則が当てはまる事象を見つけたら、さっそく試してみてください。

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