SWOT分析|SWOT分析と3C分析は何が違うの?

2012年12月20日

SWOT分析はビジネスにおいて最も良く使われる分析手法のひとつです。○×戦略や、2013年度計画などを策定する上で、SWOT分析は必要不可欠です。

SWOT分析はこれだけビジネスで使われているにも関わらず、単にシートに記入しただけの分析や、結論がきっちりと導きだせてないSWOT分析結果を見かけることも少なくありません。

SWOT分析では、分析の目的をきちっと理解し、フレームワークを用いて分析しながら独自の洞察を加えるとワンランク上の結果を導きだすことができます。

SWOT分析とは?

SWOT分析とは何でしょうか?

SWOT分析については多くの書籍やコンテンツがあり、ほとんどの方が概要を理解しているでしょう。SWOTは、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字を取っています。

SWOT分析における「強み」と「弱み」は自社の分析であり、内部分析と呼ばれます。自社が改善すれば、修正可能な領域です。

一方で「機会」と「脅威」は市場の競争環境から導きだされるものであり、外部分析と呼ばれます。自社が努力してもコントロールできない領域になります。

SWOT分析の目的

SWOT分析は、内部分析と外部分析から構成されています。内部分析は自社分析です。外部分析は、競合と市場(顧客)分析にあたります。SWOT分析は言い換えてみると何か別の分析ににています。はい、SWOT分析は3C分析とほぼ同意です。

SWOT分析の「強み」と「弱み」は、3C分析のCompany(自社)にあたります。また「脅威」と「機会」は、Customer(市場/顧客)とCompetitor(競合)から導きだされます。

したがってSWOT分析の目的は3C分析と同じです。つまり、SWOT分析の目的は自社のビジネス環境におけるKSF(成功要因)を導きだす事になります。

SWOT分析のやり方

SWOT分析では、以下のようなマトリックスのフォーマットがよく使われます。

SWOT分析

このマトリックスのそれぞれに要素を書き込んでいきます。ただ思いつくままに書き込むのではなく、3C分析でも紹介したフレームワークを利用して、漏れなくダブりなくSWOT分析を進めましょう。

参考: 3C分析ーカイロスのコラム

クロスSWOTを忘れずに

SWOT分析のそれぞれの項目を埋めただけでは、SWOT分析の目的である「KSF」をなかなか導きだせません。そこで行うのがクロスSWOTです。

クロス分析では自社の事業機会を導きだすため、内部分析と外部分析を掛け合わせて検討します。

つまり、自社の「強み」と市場の「機会」を掛け合わせて、自社の強みを最大限に活かして市場の機会を可能な限り取る方法を模索します。同時に、自社の「弱み」が市場の「脅威」を重なって、最悪のシナリオを避ける方法についても検討を行います。

クロスSWOT

こうしてみるとSWOT分析からKSFが見えてくるようになります。

SWOT分析では、SWOTのマトリックスにリストされたアイテムをそのまま利用してはいけません。そのままでは強み、弱み、機会、脅威を洗い出しただけに留まり、一歩踏み込んで計画や戦略を立案する事ができません。

SWOT分析では、必ず「強み」x「機会」の分析を行うようにしましょう。そして「弱み」x「脅威」もリスク分析として追加しておく程度にします。

SWOT分析の注意点

SWOT分析にもいくつかの注意点があります。ここでは代表的なものを紹介します。

ターゲットを絞り込む

SWOT分析では、相対評価が中心となります。自社の強み、弱みは相対的な評価です。よって、複数人でSWOT分析を複数人で進めると必ず、ある人は「強み」と主張するものが、ある人は「弱み」と反論するなどの認識のズレが発生します。

ズレが発生する主な原因は、顧客を明確に特定していないことにあります。顧客のプロファイルを明確に特定できれば、このような認識のズレはずっと少なくなります。

結局のところ、ビジネスでは標的とするターゲット市場が存在するため、まずはSTP分析を行い、そのターゲット市場に対してSWOT分析を行う手順になります。

参考: STP分析ーカイロスのコラム

キードライバーを探し出す

SWOT分析の目的は、自社におけるKSF(成功要因)を探し出す事です。しかしながらSWOT分析の各項目を導きだす事に注力し、目的を達成しないままSWOT分析を終了する例もみかけます。

SWOT分析ではかならずクロスSWOTを行い、「強み」と「機会」をそれぞれ掛け合わせることによって、自社の強みを最大限に活かして市場の機会を大きく得るチャンスを探し出し、それが実現するための主要素(キードライバー)を特定しなくてはなりません。

ひねりの利いた洞察を

SWOT分析を教科書通り行うと、教科書通りの結果が出る傾向にあります。各分析において、いろいろな角度から要素について着目することにより、よりユニークな着眼点に到達できます。

ひねりの利かない分析結果は、競合他社に対して強い差別化のポイントになりません。データをより鳥瞰的に眺め、これまで常識と思われている事にも疑問を抱きながら、ゼロベース思考でSWOT分析を行いましょう。

まとめ

以上、SWOT分析の目的、SWOT分析のやり方、SWOT分析の注意点について述べてきました。SWOT分析は、SWOTのマトリックスを埋めるだけでは十分に洞察の効いたKSFを導きだせません。ターゲットを明確にしながら、クロスSWOTを繰り返し、市場優位性を導きだすKSFを探し出しましょう。

  • SWOT分析は内部分析と外部分析に分解できる
  • SWOTをフレームワークを使いながらリスト化したら、クロスSWOTでKSFを探し出しましょう
  • クロスSWOTではSTP分析により絞り込んだターゲットで行い、よりユニークなキードライバーを探しましょう
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