メルマガ配信ツールの選び方〜メルマガ配信ツールを比較・検討する際に気をつけたいこと

2017年11月30日

この記事では、メルマガを配信していて、ツールを検討しているみなさまに、ツールを利用するメリットや各機能をご紹介しながら、選定の際の注意点をまとめました。
これからメルマガ配信ツールの利用を検討されている方にお役立ていただけると幸いです。

メルマガ配信ツールとは

メルマガ配信は継続的に自社の顧客や見込み客とコミュニケーションを取り、「啓蒙・教育」「販売促進」「ファン化・ロイヤル化」を促していくメールマーケティング施策の1つです。一斉に何千、何万件という件数のメールを配信するにあたっては、メルマガ配信ツールを使うのがおすすめです。

メルマガ配信ツールとは、一度に大量にかつ高速に配信ができるもので、クラウド型(SaaS)とオンプレミス型(パッケージ型)のものがあります。

クラウド型(SaaS)は、インターネットを経由してシステムやアプリケーションを利用するサービスです。インターネットに接続できるPCさえあればシステムを利用できるので、自社サーバの設置が不要で迅速に導入することができ、導入コストも低く抑えることができます。

オンプレミス型(パッケージ型)は、自社サーバを設置する必要があります。柔軟なカスタム性を期待できますが、サーバ調達やシステム構築に大きな工数とコストが必要となるでしょう。

それではツールを活用するメリットや各機能、費用についてもご紹介していきながら、どんなポイントでツールを選べばよいのかみていきましょう。

メールマーケティングについて基本から知りたい
メールマーケティングについて基本からお知りになりたいかたは「メールマーケティングとは?最新の動向から運用のコツまでを徹底解説」に分かりやすくまとめてありますので、合わせてご覧ください。

メルマガ配信の方法とツールを利用するメリット

メルマガを配信する方法としてツールを利用しない方法と、無料・有料含めて各社が提供する配信ツールを利用する方法があります。それぞれの特徴とツールを利用する際のメリットについてみていきましょう。

ツールを利用しない配信方法

メルマガ配信ツールを利用しなくても、配信できる方法はあります。

例えば、Outlookのメーラーを使ってHTML形式で作成する方法があります。この場合、Excelの開発機能を使ってVisual Basicで宛名や会社名の差し込みをするためのコードを書くなど、手間が発生します。

次にGmailを使った配信方法もあります。Gmailの場合、メール1通あたり500件を超えて宛先を指定することができません。配信数が多くなれば回数を分けて送る必要があります。

また、OutlookでもGmailでも、どんなメールシステムでもBCCで配信するという方法もあります。しかし、この方法では間違ってCCなどに宛先を入れてしまい個人情報漏洩につながるなどのリスクが高くなります。

メルマガ配信について基本から知りたい
メルマガ配信について基本からお知りになりたいかたは「メルマガとは?今さら聞けないメルマガの基礎知識」に分かりやすくまとめてありますので、合わせてご覧ください。

ツールを利用する配信方法のメリット

上記のことを考えた時、メルマガ配信ツールを利用すれば、次のようなメリットを享受できます。メルマガ配信の担当者は、メール配信以外にも様々な業務を抱えていることでしょう。ですので、メール配信ツールの機能により効率的に運用ができるのは、大きなメリットになることは間違いありません。

・確実に配信ができる
何千、何万件という大量なリストに対して配信しても、迷惑メールに入ってしまったり、ISP(インターネットサービスプロバイダ)によってブロックされてしまったりと、メールが届かないという経験をしたこともあるのではないでしょうか。メール配信ツールの配信技術によって、この問題を解決することができます。

・効果の測定ができる
開封率、クリック率、コンバージョン率などの数値を計測できるようになっていますので、PDCAを回し施策の改善を行うことができます。

・業務効率化が実現できる
HTML形式のメールが簡単に作成できたり、配信先のリストを簡単に設定できたりと、配信ツールに標準搭載されている機能を使えば、日々の業務負荷をおさえることができます。

・一部のマーケティング機能を活用できる
ある程度メルマガ配信を行っていくと、より顧客の属性や嗜好に合わせたメールを配信したいということも出てくるでしょう。セグメントを分けて配信したり、お客様の行動に合わせて最適なメールを送ったり、マーケティング機能を活用できるようになります。
ただし、あくまでもメール配信が中心のツールなのでメール配信に関わる機能以外は充分でないことが多いので、注意が必要です。

配信ツールを利用するメリット

  • 確実に配信できる
  • 効果の測定ができる
  • 業務効率化が実現できる
  • マーケティング機能を活用した施策が実施できる
  • メルマガ配信ツールの主な機能

    メール配信ツールを提供する各社によって機能やカバーする領域の差はありますが、ここでは代表的な機能をご紹介いたします。成果につながるメールのテクニックを、自動もしくは簡単な操作で取り入れられる機能がたくさんあります。

    メール作成に関する機能

  • HTMLメール作成

  • HTML形式のメールが簡単に作成できます。メールの開封率を計測するためにはHTML形式であることが必要ですので、簡単にHTML形式で作成できることは重要です。

    ・情報差し込み
    一斉に送る同じ内容のメールでも件名や本文内に、受信者の名前やその人にあった情報を差し込むことができます。私信風のメールやパーソナライズ化したメールを送ることができます。

    メール配信に関する機能

    ・予約配信
    あらかじめ決められた日時にメールが配信されるよう、設定しておくことができます。

    ・マルチパートメール配信
    テキストメールとHTMLメールの2つの情報を、同時に1つのメールとして配信し、メール受信者の設定や環境に応じて適切なメール形式で表示させることができます。これをマルチパートメール配信といいます。

    ・ターゲット配信
    受信者の属性や行動履歴などの情報から、配信したい条件を設定してターゲットを抽出し、セグメントされた受信者のみにメールを配信することができます。

    ・ステップメール配信
    あらかじめ設定しておいた日時に自動でメールが配信される機能です。誕生日メールや商品購入後のメールなど、受信者の行動を起点として送るメール内容をあらかじめ設定し、段階的に配信設定をすることができます。

    配信結果の分析に関する機能

  • 配信エラー分析
  • 送信先のメールアドレスがなくなったという理由以外にも、受信者側のメールボックスの容量オーバーやプロバイダー側の制限など理由は様々です。その要因を分析し、エラーとなったアドレスを自動で処理をします。

    ・開封率
    配信したHTML形式のメールの開封された数や時間帯を計測することができます。誰が開封したかも特定できるツールもあります。

    メルマガ開封数の時間推移

    ・クリック率
    メール本文に記載したURLについて、クリックしたお客様の数、クリック数が日別や時間別でも計測することができます。誰がクリックしたかも特定できるツールもあります。

    ・コンバージョン率
    購買や資料請求など、お客様に期待する最終的なアクションのコンバージョン数を計測することができます。

    メルマガ配信ツールの費用

    配信ツールを利用する場合、無料で提供されているツールやプランと有料のツールがあります。それぞれの特徴をご紹介します。

    無料で利用できる配信ツール

    メルマガ配信ツールには有料のものだけではなく、無料で利用できるものもあります。

    例えば、機能面において、セグメントができなかったり、ステップメールができなかったり、メール配信数が限られていたりと、制約があるツールもあります。また、ツールの提供会社による広告がメール本文内に挿入される場合もあるので、それも踏まえた上で検討すべきでしょう。

    使いやすさや機能面での差も大きくなりますので、慎重に選びたいところですが、有料のツールの中でも無料利用できるプランや無料トライアルを設けているものもあるので、まずはそういったものを試してみるのもよいかもしれません。

    有料の配信ツール

    有料の中でもオンプレミス型とクラウド型では大きく費用も異なってきます。

    オンプレミス型(パッケージ型)では、自社開発を除けば、サーバ調達・パッケージインストール・システム構築・稼働検証・保守運用・アップデートなど、様々なコストが必要となります。各社によって違いはあるものの、ライセンス費用として数百万円ほどの価格設定がされていることが多いようです。

    クラウド型では、各社によって料金体系は様々で、定額制や従量制が代表的です。従量制の場合、アドレス数によって毎月の利用料が決まるものと、メール配信数によって決まるものがあります。各社比較すると、1万円以下という格安で利用できるツールもあるようです。

    メルマガ配信ツールを比較・検討するポイント

    配信ツールを検討した経緯から、目的に合わせて費用対効果が高い最適なツールを選定したいものです。選定の際に気をつけたいことをみていきましょう。

    目的と必要な機能で比較する

    メルマガを配信する目的とターゲットを明確にし、どのくらいの配信数が必要となるかを想定しましょう。その上で実施したい内容から必要な機能を洗い出していきます。

    加えて、機能の面だけではなく、セキュリティやメール到達率、サーバの安定性など信頼性も重要なポイントですので慎重に吟味しましょう。メール到達率は、配信されたメール総数に対してどのくらいのメールがしっかりとお客様の元に届いたかという指標です。配信システムの技術の高さを確認するという意味でも、各社のツールの到達率をチェックしひとつの選定基準とするのがよいでしょう。

    続いて価格ですが、重要なことは、これまでに考えてきたメルマガ配信の目的を達成するための費用対効果が高いかどうかです。価格が安いから良いというわけではないはずです。

    最後に、トラブルが発生した際のサポート体制が十分にあるかも確認すべき点でしょう。

    配信ツールを選定するポイント

  • 目的とターゲットを明確にして配信数を想定する
  • 必要な機能を洗い出す
  • セキュリティやメールの到達率、サーバの安定性を確認する
  • サポート体制を確認する
  • マーケティングオートメーションという選択肢

    マーケティングオートメーションはメール配信に特化したツールではありませんが、メール配信機能が搭載されています。メール配信ツールと異なるのは、お客様がメルマガを開封しクリックして自社サイトを閲覧してくれた場合、その人がどんなページを閲覧しているかといった行動履歴を確認することができます。加えて、リード管理や、スコアリングシナリオなど一通りのマーケティング活動に関する機能と営業活動を効率的に行うための機能が備わっているのです。それでいて価格的にも大きく変わらないものも増えてきましたので、メルマガ配信ツール以上のメリットが期待できるマーケティングオートメーションを選択肢に入れることも検討してみてはいかがでしょうか。

    kairos3

    メール配信もWeb解析もできるマーケティングツール
    マーケティングオートメーションはメール配信だけではなく、顧客管理やWebアクセス解析など、マーケティング業務で必要な機能が揃ったツールです。
    詳しくは「5分で分かるマーケティングオートメーション」をご覧ください。

    さいごに

    メルマガ配信ツールを選ぶポイントについて、各機能や費用などをご紹介しながらみてきました。メルマガ配信ツールを検討されている方や比較されている方にお役立ていただけますと幸いです。

    また、記事の下にメルマガとメールマーケティングのはじめ方をまとめた無料のダウンロード資料をご用意しております。ダウンロードして業務にお役立てください。